#●定時株主総会

雑記

前職で法務部に配属された際、諸先輩方がみんな揃ってスケジューラーに「#●定時株主総会」と入力していたのが、凄く印象に残っている。

新人だった私は、この会社はそういうしきたりなのか、と認識し、自らも「#●定時株主総会」と入力した。

翌年、諸先輩方のスケジューラーを除いたところ、「#●定時株主総会」以外の表記が用いられていたのも、凄く印象に残っている。

よくよく後から考えると、私が配属された年、誰かが最初に「#●定時株主総会」と入力し、その後、面倒くさいから他のみんながそれをコピペして入力しただけであると思われるが、とにかく私の中で、株主総会のスケジュールは「#●定時株主総会」と入力するのがしきたりになっている。

それは勿論、会社が変わった後も同じである。

ということで、先日、定時株主総会が無事に終了した。

前職では株主総会関係業務は専ら本社の諸先輩方が対応されており、当時、支社勤務だった私にとって、株主総会関連業務に深く携わったことがないというのは、それはそれは猛烈なコンプレックスであった。

・・・いや、当時、ではなく、先日の定時株主総会終結の時まで、コンプレックスであった。

実は今年、いちおう株主総会担当部署の管理職という立場で、株主総会の業務に従事した。

とにかく私は前社時代のコンプレックスがあったので、ここぞとばかりに血道をあげて業務に邁進した。

とはいうものの、部署内の皆様に助けていただき、また、部長に指導いただいたおかげで、何とか無事に乗り切ることができた、というのが実態であるが。

ただ、前職時代、総会当日に壇上の議長を補佐していた事務局の諸先輩方を見て、ただ単に「凄いなー」と思っていたが、会社の規模が違うとはいえ、まさかこの歳で自分がその役目を務めるとは思いもよらなかった。

前職時代にお世話になった指導員や部長達は定年のため、もう古巣の法務部には居ないと思われるが、仮に総会当日の私を見ていたら、何と言うであろうか。

まだまだ至らないところばかりであるが、さしあたり、無事に総会を終えることができた点については、褒めていただけると嬉しいのだが。。。

とにかく今回の総会をもって、私の株主総会業務に対するコンプレックスとも一区切りである。

今の職場は風通しが良く和気あいあいとした感じが古巣と似ており、ここで総会業務を経験することができて本当に幸せである。

・・・というような感傷に浸りつつ、午後、総会議事録を作成していたら、部長が書類やパソコンを持って席のお引越しをしていた。部長は個室に移動するのだ。

まだこの会社に来て数か月しか経っていないが、今回の総会では物凄くご指導いただいたため、いつもの定位置から消えたとき、物凄い喪失感を覚えた。

今の仕事もいつまで続くかわからないが、続く限り、一日一日、最善を尽くしたい。

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