昨日の#裏legalACの記事についてdtk1970様からご質問をいただきました。
また、下記サイトをご紹介いただきました。
お恥ずかしながら、全く知りませんでした。めちゃくちゃ便利だと思います。
もうこのサイトですべて足りると思います。
下記に私の方法を記載しますが、皆様のお役には全く立たないと思います。
1.私の繁体字入力方法
Windowsの言語設定で中国語入力機能を追加し、ピンインという中国語の発音記号(アルファベット)でキーボードから直接打ち込んでいます。
(1) Windowsの設定を変更する
ア.Windowsの言語設定で中国語入力機能を追加する
Windowsの設定を弄るだけです。
方法はgoogle検索すると色々出てきますが、ちょうど下記のページの方法でWindowsの言語設定に中国語入力機能を追加することができます。
中国語で繁体字のピンイン入力をWindows10パソコンでする方法 | インタレスト (1mmsusumu.com)
上記のページのうち
4.「インストールする言語を選択してください」画面でスクロールして「中文(台湾)を選択してクリックします。
https://1mmsusumu.com/entry/pc-hanyupinyin/
までの部分が、この手順に相当します。
イ.文字出力方法(キーボードレイアウト)を注音符号からピンインに変更する
これだけで済めばよいのですが、もうひと手間必要になります。
台湾の方は文字入力の際にピンインを使用されておらず、注音符号(ボポモフォ)という独自の記号を用いられています。
ピンインと注音符号の違いについては次のページを参照ください。
ボポモフォ (bopomofo) 注音符号を覚えよう!【台湾華語】 | イッセイの台湾・高雄情報 (taiwan-issei.com)
ただ、私のように中国語の勉強をサボっている人間にとって、注音符号はハードルが高いので、文字出力方法の設定を注音符号からピンインに切り替える必要があります。
・・・というより、仮に中国語が得意な方であっても、注音符号が記載されたキーボードが無ければ、中国語のブラインドタッチができる方を除き、注音符号で中国語を入力するのは難しいと思います。
なお、注音符号が記載されたキーボードとは、こういうものをいいます。
ということで、最初にご紹介したページのうち、
6.「中文(台湾)言語パックをインストールしました」の部分をクリックします。
https://1mmsusumu.com/entry/pc-hanyupinyin/
以降の手順が文字出力方法の変更手順です。
ここまでは、初回に一度設定するだけでOKです。
(2)ピンインを調べる
では次に、昨日具体例として挙げた「勞動基準法」を入力する場合を考えましょう。
「勞動基準法」のピンインが全てわかれば、その通りキーボードに打ち込むだけなのですが、私は中国語の勉強をさぼっていますので、それができません。
私の中国語レベルの紹介も兼ね、どれぐらいピンインがわかるかご紹介すると、次のとおりです。
- 勞→?
- 動→dong
- 基→ji
- 準→?
- 法→fa
結局「 勞 」と「準」のピンインが分からないので、ピンイン表記を調べます。
繁体字ピンイン変換 | どんと来い、中国語 (dokochina.com)
上記のサイトに、日本語の漢字の「労働基準法」を入力し、「ピンイン変換」をクリックします。
すると、ピンインが出てきます。
これによると、
- 勞→lao
- 動→dong
- 基→ji
- 準→zhuo
- 法→fa
とのことです。
(3)キーボードでピンインを打ち込み、変換する
後はもう簡単です。先ほど追加したWindwosの中国語入力機能で
「lao dong ji zhuo fa」
と入力し、漢字に変換します。
するとようやく、繁体字で「勞動基準法」と表示されます。
2.背景事情の説明等
Q1:毎回毎回こんなに面倒くさいことをして仕事が回るのか
実は、私のところに法律相談が来る際、関係しそうな法令名をあらかじめ相談者(同僚の台湾人)の方に調べてもらったうえ、メールで連絡をもらうことが多いのです。
なので、実務では上記の方法を用いることはほとんどなく、メールで送られてきた繁体字の法令名をコピペして条文検索していることが多いのです。
Q2:そもそも、この非生産的なやり方は何だ
昔、3か月だけ中国語学校に通っていた際、最後の課題で
「全文中国語でパワーポイント資料を作り、みんなの前で発表する」
ということをやりました。
その際、中国語の先生から教わったのが、上記のピンイン入力方法です。
3.おわりに
ということで、私の繁体字の入力方法についての説明でした。
今年の#裏legalACでは「台湾法務」をネタに取り上げましたが、私の予想以上に反響をいただき、非常に嬉しく思っています。あらためてお礼申しあげます。
あと、単に繁体字に変換するだけなら、絶対に、冒頭のサイトを使う方がいいと思います。